come away wiÞ mii

非生産性のファッション分析

フランスの甘美、ヴェルサイユ

 

こんばんは、今日は家族と美味しいとんかつを食べに行きます。ハルです。

僕は美味しいものが大好きで、お金がないので少しだけ注文して次の店へ移動するというさすらいの食べ歩きマンなのですが、これは確実に親の影響でしょう。食いしん坊の家系なのです。

 

 

しょっちゅう1人で出歩き、ラジオや雑誌で気になった店をピックしては友人を連れて入りにいくというね。一種のホリックですよ。そもそもこうやって店を探し回るという感覚が庶民ですよね、世のお金持ちの元にはシェフが来るのでしょうか?それともイタリアの男たちのように愛する妻やママンの手料理こそ至高なのでしょうか?

 

少なくともヴェルサイユを改増築して、権力を誇示した、かのルイ14世にかぎってレストランを探し回るなんて無粋はしないことでしょう。

f:id:haru6665:20170121174330j:image

鏡の回廊です。画像右側が窓で、左が鏡です。

 

フランス式庭園にドンとおかれたアポロの噴水。水から飛び出すペガサスに乗ったアポロはヴェルサイユ宮をまっすぐ見据えています。

国王の大居室、鏡の回廊など、他の国の宮殿では見られないほど贅沢で豪華なバロック建築です。この煌びやかさとフランス人の暗い気質のマリアージュ。料理は一体どんなものが出されたのでしょうか。

国王はなんの肉を、魚を、野菜を食べたのでしょう。誰が作ってどんな皿に乗せてどんな会話を…うっとりしますね。

 

 

晩年は多くの戦争で多額のお金が必要になってしまうルイ14世。嫡出子が次々と死んでしまったルイ14世。そして壊疽の悪化で死んでしまうルイ14世。国民にその死を喜ばれてしまった、太陽王ルイ14世

 

彼の生涯をあなたはどう思いますか。ヴェルサイユの甘美な毒々しさは、地獄大夫やカルメンのような色合いに思えてならないのです。

そして私はそんなものにばかり心を惹かれてしまいます。最高の一瞬を凝縮したヴェルサイユ宮殿に僕も住んでみたい。

f:id:haru6665:20170121174522j:image